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Clara Schumann Konzertsatz in F minor, etc.
Diana Ambache (ピアノ&指揮), Ambache Chamber Orchestra
レーベル;BBC Music(英国) 入手性;廃盤
CD番号;BBC MM 45  お気に入り度;★★★★★
録音年月日;1995年7月3日  録音;DDD 資料的貴重度;★★★★★
収録時間;71分30秒 音質    ;★★★★


収録曲
 
  1. クララ・シューマン ピアノ協奏曲 ヘ短調(1847年・未完)
  2. ファニー・メンデルスゾーン ピアノトリオ 作品11
  3. ルイス・ファランク クラリネットトリオ 作品44
  4. マリー・グランドヴァル 2つの小品


コメント

このクララのピアノ協奏曲は、ローベルトの1847年の誕生日プレゼントとして作曲されましたが、完成しませんでした。夫の誕生日の3週間前の5月22日に長男エミールがわずか14ケ月の命を終えてしまったのです。看病にあたった母親に作曲する時間はありませんでした。その未完の断片を、唯一のクララピアノ曲全集を録音したJozef de Beenhouwerが未完部分を補稿したのがこのCDに収められている曲です。

この曲と演奏は、クララの曲とは思えないほどスケールが大きく、オーケストレーションも若き日の協奏曲作品7とはケタ違いに巧みで、むしろローベルトかブラームスの作品ではないかとさえ思ってしまいます。更に驚くべきは、オーケストラパートの主題はブラームスの交響曲第一番の第一楽章冒頭そのままと言って良いほど似ています。そう、音楽史に輝く第十交響曲の冒頭はクララのものだったのです。クララが真似したんだろうって??この曲の作曲は1847年。ブラームスが初めてシューマン夫妻に会ったのが1853年10月1日(伝記には9月30日という記載が多いですが、この日夫妻は不在でした)、そしてブラームスとシューマン夫妻の歴史に残る厚い親交が始まり、交響曲第一番の作曲着手が1855年、完成が1876年です。

未完の協奏曲を収録したCDにはParham盤もありますが、両者を比べると、Ambasche盤の方がリズミカルでぐいぐい突き進む感じがします。対するParham盤は丁寧に音符を味わって行く演奏といえましょうか。個人的にはこちらのCDの方が好きですが、残念ながら入手は不可能に近いでしょう。

クララのピアノ協奏曲についてはn'Guinさんのホームページの、クララの部屋の中でも解説されていますので、そちらも参考にしてください。

なお、このCDはBBC Music Magazine Volume IV Number 9 の付録です。イギリスに行く機会があれば、古本屋で見つかるかも知れません。それにしても一般的な音楽雑誌で、この様な知られざる作曲家の知られざる曲達が取り上げられ、演奏まで聴けるとは、イギリスの音楽環境は羨ましい限りです。

Updated in September 2001

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