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| レーベル;MDG(ドイツ) | 入手性;海外在庫僅少 | |
| CD番号;MDG 604 0729-2 | お気に入り度;★★★★★ | |
| 録音年月日;1996年3月15-17日 録音;DDD | 資料的貴重度;★★★★★ | |
| 収録時間;61分04秒 | 音質 ;★★★★ | |
これは何とも嬉しくなるマニアックなCDです。私の宝物です。
このCDのコンセプトはコンサートホールでの演奏会ではなく、シューマン家の音楽室での演奏風景の再現です。このCDを聴いていると、デュッセルドルフの大きな白壁の家の音楽室でクララがピアノに向かって夫のローベルトや娘のマリー、エリゼ、あるいはシューマン家族の一員のような存在だったヨハネスに聴かせていた音楽を自分も一緒に聴いているような気分に浸れます。幾つかの曲は他の録音もありますが、大半はこのCDでしか聴けない曲達です。クララシューマンの手による著名な曲のピアノ独奏用の編曲版が多数収録されていますが、オリジナルを知らなければ全く自然な曲ばかりです。
これら珍しい曲の数々をIra Maria Witoschynskyj(何と発音するのでしょう)は 極めて情感豊かに演奏しています。ピアノは1901年製のスタインウェイで、よりクララの時代に近い、古いピアノならではの少し素朴な音がします。
第一曲からとても優しいローベルト&クララの世界に惹き込まれます。第二曲のクララによるピアノ独奏編曲の「月の夜」の原曲は、私がローベルトの歌曲の中でも一番好きなもの。そのクララのピアノ版は原曲以上に表情豊かで、静かで、恍惚となる曲です。ピアノの歌姫クララならではの曲です。続く2曲のリーダークライスの編曲も、是非聴いてみてください。原曲に負けず劣らず表情豊かなSong
without Wordsですから。このCDは入手困難になりつつありますので、Arte Novaから出ているクララのローベルト・シューマン歌曲編曲全集を購入するのが良いでしょう。
プレリュードを付加した「眠りの歌」が聴けるのもこのCDだけ。シューマンおたくのあなた、胸が騒ぎませんか(笑)。ペダルフリューゲルの為のスタディのピアノ独奏編曲もしかり。クララの歌曲の本人による独奏編曲もしかりです。これらの曲も全く違和感のない、厳然とした存在感のある素敵な音楽です。
クララの作品15とロマンス・ロ短調は原曲通りの演奏ですが、ゆっくりとしたテンポで、優しく弾かれています。
このCDは国内の大型CDショップ店頭で見掛けることが多いです。ただ海外のインターネットCDショップでは2001年9月現在、Backorder状態になりました。そろそろ在庫が枯渇しているようです。まだ持っていない人はお早めに探し当てて入手してください。シューマニアーナ/クラリストなら買わないときっと後悔するCDです。
バルギールはクララの異父姉弟です。今日となっては殆ど聴かれることのなくなった作曲家です。CDはマルコポーロから出ています。その他のレーベルからは、ピアノトリオ、ピアノ8重奏曲、チェロソナタなどの作品が発売されていますが、国内での入手は難しそうです。
Updated in September 2001