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Streicher
Clara Wieck-Schumann CEuvres de jeunesse
Teresa Laredo, Piano
レーベル;GALLO(スイス) 入手性;廃盤
CD番号;CD839 お気に入り度;★★
録音年月日;1994年5月 録音;DDD 資料的貴重度;★★★★
収録時間;48分39秒 音質    ;★★★


収録曲
  1. ピアノ協奏曲イ短調・作品7から、第二楽章(ピアノ独奏用編曲版)
  2. 四つの性格的小品・作品5から、第三曲「ロマンス」
  3. 音楽夜会・作品6から、第五曲「マズルカ・ト長調」
  4. 音楽夜会・作品6から、第三曲「マズルカ・ト短調」
  5. 音楽夜会・作品6から、第二曲「ノクトゥルノ・ヘ長調」
  6. 四つの束の間の小品・作品15から、「ラルゲット・ヘ長調」
  7. ワルツ形式のカプリース・作品2から、第七曲 Allegro man non troppo
  8. ポロネーズ・作品1から、第四曲
  9. ポロネーズ・作品1から、第三曲
  10. ポロネーズ・作品1から、第二曲
  11. 音楽夜会・作品6から、第六曲「ポロネーズ・イ短調」
  12. 三つのロマンス・作品11から、第一曲「アンダンテ」
  13. スケルッツォ第二番・作品14


コメント

これはこれは、破天荒なCDです。クララの作品で埋め尽くされてはいますが、これはクララを聴くのではなく、テレサ・ラレードの気分を聴く為のCDでしょう。選曲と演奏順序を見て戴ければ分るように、クララの最高傑作「音楽夜会」をバラバラに弾いたり、ポロネーズを逆順に弾いたりと、クララの作曲意図には余り重きを置かれず、ピアニストの感性が優先されています。マズルカをまとめるとか、ポロネーズをまとめるとか、ピアニストの意図は有るようですが、聴いていると違和感ばかりが目立ってしまいます。おまけにこのCDの記載事項は間違いだらけで、統一性も無く、CD製作にかかわった人のクララへの認識の浅さが伺い知れます。上記の収録曲目は私の方で調べ直して記載しています。

第一曲目のピアノ協奏曲第二楽章のピアノ独奏版は、このCDだけで聴けるものですが、この曲のハイライトともいえるチェロのない演奏は、効果はイマイチといったところ。演奏テンポは極めて遅く、かつ気まぐれに大幅に揺らされています。「おいおい、クララはそんな指示を楽譜に書いたかぁ?」と思わず聴いていてつぶやきたくなってしまいました。

第二曲目はJozef de Beenhouwerの全集以外では、このCDでしか聴けない曲ですが、演奏テンポが極めて遅く、且つ大きく揺らされるため、クララの曲の持つデリケートさに欠ける気がします。あまりもの演奏スタイルの違いに、初めて聴いた曲のような錯覚に陥りました。これに続く曲も概ねビックリするほど演奏テンポが遅く、かつ気まぐれで、「いい加減にしろよぉ」とピアニストに言いたくなります。

第七曲目のワルツ形式によるカプリース作品2の第七曲(このCDの曲目リストでは作品15の第七曲となっています)もBeenhouwerの全集かこのCDだけで聴ける曲です。しかもこの曲は謎とされる「クララのモットー、five falling motto」の起源とされるメロディが含まれている曲です。ローベルトのピアノソナタ第三番・作品14第三楽章「クララヴィークのアンダンティーノ」冒頭が「クララのモットー」の代表ですが、そこに現われるC-C-B-A-G-Fのメロディが、この曲では同じ調性のヘ短調でC-B-A-A-G-Fという形で現われます。詳細は「シューマン・黄昏のアリア ミシェル・シェネデール著」の29ページ目を参照下さい。この事はナンシー・B・ライクも著書の中で触れています。

この様に資料的には貴重な曲を含むCDですが、鑑賞用としてはあまりお勧めする気にならないCDです。

なお、テレサ・ラレードはボリビアとスイスの二つの国籍を持つピアニストで、スイスで現在は活躍しています。

このCDは2001年9月現在、米国のCDショップのカタログに掲載されていません。廃盤になったようです。

Modified in September 2001


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