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CLARA-SCHUMANN-FLUGELS AUF SCHLOSS BRANITZ |
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| レーベル;Musical Heritage Society | 入手性;海外現行盤(?) | |
| CD番号;MHS CD 5158841 | お気に入り度;★★★★★ | |
| 録音年月日;1997年5月30日 録音;DDD | 資料的貴重度;★★★★★ | |
| 収録時間;63分19秒 | 音質 ;★★★★ | |
これは大変貴重なCDです。
このCDは2000年11月22日(水)に横浜のフェリスホールで開催された公演会
で配賦されたCDです。この公演会に私は参加できなかったのですが、参加された方からCDを譲っていただくことが出来ました。ライナーノーツはドイツ語で書かれていますが、幸い英文の資料も同時に配布されました。私自身のCDの感想を書く前に、まずはその英文資料の全文和訳をご覧下さい。〜ピアノ公開レッスンと公演「根幹からの演奏を」クララ・シューマンをめぐって〜
講師:ジェニ・ザハリエヴァ(ピアニスト・大学教授)
| エキサイティングな音楽の発見をすることはMHSメンバーの日課の一部ですが、本日の発見は二重の喜びに満ちています。恐らくあなたが名前を聞いたことも無いような、それでいて世界一級のピアニストが、あなたがやはり聴いたことも無いような歴史的なピアノを弾きます。Jenny
Zacharieva-Maleevaがかつてクララ・シューマンに所有されていたとても優雅な1832年製のピアノを演奏するのです。
Jenny Zacharieva-Maleeva:ブルガリアの秘宝
彼女がこの録音の中で弾いているピアノは、しかし対称的に全くもって新しいものではなく、壊れやすい骨董品です。 クララ・シューマンのBreitkopf & Haertel製コンサートグランドピアノ
その音の歴史
このMHSのCDは本物の19世紀のピアノ演奏会を21世紀の家庭の快適さの中で聴くことの出来る類まれな存在です。お聴き逃しの無いように! MUSICAL HERITAGE REVIEW VOL.24, NO.12, 2000 RELEASE 623
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このCDの聴き所はやはりピアノの音色です。解説にあるように現代ピアノとは全く違う、さりとていわゆるフォルテピアノでもチェンバロでもない不思議な音色、すこしこもり気味で残響の殆ど無いとても素朴な音です。これが若きクララの聴いていた音そのものだとしたら(そう解説書には書いてありますね)現代ピアノの演奏に一喜一憂している自分が滑稽に思えてくるほど感動的な音色なのです。このピアノの作られた1832年と言えば、クララとローベルトの愛が美しく開花したまさにその年です。私が溺愛しているクララの作品3は1830年に着手され1833年に完成しています。そのクララが作品3を作るときに弾いたピアノがこの様な音色を持っていたのだ!(あるいはこのピアノ自身を弾いていたのか?)と思うと、このピアノの音色のひとつひとつに耳をそばだてて聞き入ってしまいます。更にこのCDの収録曲目が1884年のクララの演奏会と同一となれば、余計に耳をそばだてて私はステージのクララのもとへタイムトリップしてしまいそうです。
このピアノに強奏や目まぐるしく指を動かすような速い演奏は似合いません。ザハリエヴァ女史の演奏も従って落ち着きのある、淑やかな演奏で、聴き慣れたはずのショパンやシューベルトの曲が違った姿を現してくれています。クララの曲もまた同様。現代ピアノによる演奏から比べると何としっとりして素朴な演奏なんでしょう。しかしさすがはクララの曲です。華々しい高音や豊かに響く残響音が無くとも、クララ独特の可憐なまでの美しさと深い憂愁を湛えた音楽はそこに厳然として存在しています。
このCDの入手方法はわかりません。非常にマイナーなレーベルで、まだAmazon.comとかCD
Nowのカタログに掲載されていません。しかし廃盤ではなくどちらかと言えば発売したての新譜の様ですので、根気強く国内外のCD情報をチェックしてみてください。きっと購入することが出来るでしょう。ちなみに英文資料によれば米国での価格は16.99ドルですので、フルプライスのCDの様です。
このCD本体、ジャケットにはCD番号やレーベルの記載が全くありません。唯一
LAUBAK (LAUSITZER BRAUNKOHLE AKTIENGESELLSCHAFT) という表記がありますが、これはCDを製造した会社名だと思われます。その他には録音技師、編集者、プロデューサーの名前が記されているのみです。恐らくは一般販売を目的としない自費製作のCDなのだと思われます。一方で上記に記載しているレーベル及びCD番号は英文資料に基づく物で、これは米国でのCD販売業者の番号と思われます。ちょうど東京エムプラスが輸入盤に対して解説書を付けて別番号で国内盤扱いで販売する場合の「国内番号」の様な物でしょう。ご参考まで。
2001年9月現在、残念ながら如何なるインターネットCDショップでもこのCDを発見できていません。
Modified in September 2001