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| レーベル;Albany Records(USA) | 入手性;海外現行盤(要海外発注) | |
| CD番号;TROY 464 | お気に入り度;★★★ | |
| 録音年月日;2000年6月5-7日 録音;DDD | 資料的貴重度;★★ | |
| 収録時間;70分18秒 | 音質 ;★★★★ | |
クララの歌曲をなんとトロンボーンとピアノで演奏するCDです。長年CD収集をしていると、この様な珍しい演奏にも巡り会えるのですね。
トロンボーン奏者のジョディー・ディビスはUniversity of Missouri-Kansas City Conservatory of Musicのトロンボーン科の教授で、サンタ・フェ・オペラの第二トロンボーンでもあります。「in the moment」と題されたこのCDは彼女の最初のCD録音で、トロンボーンによるリサイタルになっています。
CDの曲目はクララの歌曲と、アルビノーニの協奏曲を除くと現代曲から選定されていて、CD全体の香りは前衛的な不協和な物になっています。その中でクララの歌曲達は、深い森の中の小さな花園のような、優しさに満ちたささやかな空間になっています。(CD全体で70分の演奏時間の内、クララの曲は併せて14分強です。)
トロンボーンは人間の声質に似た響きを持ちますが、しかし音域は女性よりも男性を想起させる低い物です。ここに聞くクララの歌曲は、聴き慣れたソプラノというよりもテノールぐらいの雰囲気を持っています。ジョディー本人が「トロンボーンは私の声の延長で、私はこれで歌うのです」と語っているだけあって、トロンボーンは情緒豊かにクララの歌を歌い上げて行きます。ピアノ伴奏もとても上手く、聞いていて全く違和感がありません。全体のテンポはやや緩やかで、素敵な14分強の演奏になっています。クララの歌曲を知る人が楽しめるのは勿論ですが、クララの歌曲を知らない人でも十分に楽しめると思います。その人達にはトロンボーンの為のロマンティックな小品集に聞えるでしょう。
現代曲については私の手持ちの資料でも出てこない曲ばかりで、また個人的な趣味からも外れる曲想ばかりなのでコメントしない事にしましょう。
アルビノーニのトロンボーン協奏曲は楽しめる演奏です。Eric Charnofskyのピアノがとても上手く、本来は弦楽と通奏低音で演奏される伴奏部を、ピアノ一台で色鮮やかに表現しています。
このCDは2002年7月現在、現役盤でamazon.comなどの米国CD通販ショップで入手可能です。