![]() |
Lieder und Duette |
|
|
|
||
| レーベル;ORFEO | 入手性;輸入現行盤 | |
| CD番号;C224031A | お気に入り度;★★★ | |
| 録音年月日;2001/11/20-28, 2002/4/30 録音;DDD | 資料的貴重度;★ | |
| 収録時間;68分05秒 | 音質 ;★★★★ | |
要所にデュエットを配置し、間にソプラノとテノールの独唱曲を挟み込んだこのアルバムは、一つのコンサートとして魅力的なものに仕上がっています。このCDの一番の聞き所はやはり二重唱曲(デュエット)の方で、ソプラノとテノールの声の質や方向性が見事に一致していて(声だけ聴いていると兄妹か?と思うほど)、息もピッタリなので二重唱というよりも、一つの楽器が2パートの音楽を奏でているかの様に聞こえます。
ソプラノのペトラ=マリア・シュニッツアーの声は、ソプラノとしては線が太くて、メゾソプラノに近いです。クリスタルな透明感や突き抜けるような高音はありませんので、ソプラノ独唱曲を聴いていると「真面目」というか、やや「地味」に聞えます。クララの曲は全てソプラノなので、他の歌唱を思い出しながら聴きましたが、テンポを少しゆったりと取って、ビブラートは抑えて、地道に歌い上げています。当然ながら音程や声の持続は見事で、一切の破綻がありません。
テノールのペーター・ザイフェルトはテノールとしては逆に線が細く、カウンターテノール、とまでは言えませんが音域(声質)が高音寄りに聞えます。普段女声で聴いているローベルトの独唱曲でも、ザイフェルトの歌唱は違和感なく聞えます。
この2人が同時に歌うと、冒頭に申し上げたように見事に声質が一致して、極めて上質なデュエットが生まれます。だからこのCDはデュエットを聴く為にあり、その中間部で休憩がてら独唱曲を聴くのが正しい位置づけでしょう。
ペトラ=マリア・シュニッツアーはオーストリー・ウィーン生まれ。当初は絵画を学び、その後演劇に転向して、更にソプラノ歌手に転向したという経歴の持ち主で、歌手としての経歴は1991年から始まっているので、40前後の年齢でしょうか。
ペーター・ザイフェルトはドイツ・デュッセルドルフ生まれで、地元で学んだそうです。歌手としての経歴は1988年からスタートしていますので、ペトラ=マリア・シュニッツアーとほぼ同年齢と思われます。
チャールズ・スペンサーは英国・ヨークシャー生まれ。英国王立音楽院で学び、歌曲伴奏者として活躍しています。