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※スコアはBrarenreiter社のBA6556から引用しています。
ロマンス・ヴァリエ 譜例解説2
3. カデンツァ(33〜36小節)〜広場で駆け出し、踊るクララ
(譜例は30小節から33小節カデンツァの途中まで)
前の譜例の後で、曲は段々活気を帯びてきます。まるで座って和やかに話していたふたりが、立ち上がって歩き出し、それに伴って話題も陽気になっていったような雰囲気です。その後クララは広場の前で立ち止まり(A)、突然広場の中に向けて駆け出してしまいます(B)。そして一本の細い木の所で止まり、その木に片手を添えながら木のまわりをゆっくりと回り(C)、ついには芝生の広場の上でくるくるとスカートを翻しながら、楽しそうに踊りだしてしまいます(D)。
4. スキップしながら楽しげに(53〜60小節)
カデンツァが終わって、つまり広場で踊り楽しんだクララが戻ってくると、ふたりの会話はますます陽気になります(37〜52小節)。やがて曲はスキップするような快活なメロディに包まれます(上記譜例)。そうしてよりいっそう雰囲気は楽しさを増して行きます。
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