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| レーベル;CPO(ドイツ) | 入手性;輸入現行盤 | |
| CD番号;CPO 999 132-2 | お気に入り度;★★★★★ | |
| 録音年月日;1986年8月 録音;DDD | 資料的貴重度;★★ | |
| 収録時間;64分46秒 | 音質 ;★★★★ | |
このCDは「シューマンおたく学会&クララ・ファンクラブ」の公認推薦盤です。クララの曲の持つ優しさや、内面的なデリケートさを余すことなく表現した柔らかな、しかしテンポの変化が大きめで色彩感豊かなピアニズムは、数あるクララのピアノ曲のCDの中でもずば抜けています。曲目そのものは他のCDでも聴ける、比較的ポピュラーなものばかりですが、演奏の質的な面では、このCDがやはりNo.1といえます。
作品6、音楽夜会は若きクララの最高傑作ですが、このCDで聞く作品6はクララに限らずピアノ曲の傑作中の傑作という表情を持っています。第一曲のトッカティーナのリズミカルで陰影に富んだ音楽のあとの、第二曲ノットゥルノの柔らかく優しいロマンス。冒頭2曲の見事なコントラストと、全体を一貫しているデリケートなキータッチを聴けば、誰もが惹き込まれるでしょう。それはその後に続く曲でも決して裏切られることがありません。なお作品6の幾つかの主題をローベルトが引用して名曲を作っています。詳細は楽曲解説をご覧ください。
作品6に続くスケルッツォ作品10と作品14でも極上のピアニズムをEickhorstは見せつけます。速いテンポ、目まぐるしい音符の運動の中でも、決してキータッチは荒々しくならず、各音符の表情が画一的になることもなく、音楽性は最上のままでそこに宿っています。クララの娘のオイゲニーの証言を思い出しつつこの演奏を聴いていると、多分クララ本人のピアノもこの様に響いたのだろうと思えます。
作品15の四つの束の間の小品はクララの中でも最も嫋やかで美しい曲ですが、その一つの最上の演奏がここにあります。テンポはOrtizなどと比べると少し速めですが、音の優しさ、音楽の表情の豊かさはお互いに譲らず、どちらも何年にも渡って飽きるほどに聴きましたが、一向に飽きません。続く作品20、作品21-1、ロマンス・ロ短調も言葉も枯渇するぐらいに素敵です。何度聴いても「いいなぁ〜」と思わずつぶやいてしまう、名演です。
このCDは正規輸入代理店のあるCPOレーベルで、大きな輸入盤取り扱いCDショップなら店頭で入手することも可能です。私は二枚も店頭で買ってしまいました。
Updated in September 2001