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Clara & Robert Schumann,
Johannes Brahms
THEMA & VARIATIONEN
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Veronica Jochum (ピアノ)
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>レーベル;TUDOR(オーストリー) |
入手性;廃盤間近 |
CD番号;TUDOR 7028 |
お気に入り度;★★★★★ |
録音年月日;1995年4月 録音;DDD |
資料的貴重度;★★★★★ |
収録時間;65分59秒 |
音質 ;★★★★ |
収録曲
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クララ・シューマン ロマンス・ヴァリエ 作品3
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ローベルト・シューマン クララ・ヴィークの主題による即興曲 作品5
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ローベルト・シューマン 色とりどりの小品 作品99から 5つのアルバムの綴り
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クララ・シューマン ローベルト・シューマンの主題による変奏曲 作品20
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ヨハネス・ブラームス ローベルト・シューマンの主題による変奏曲 作品9
コメント
このCDは私にとって実に印象深く、まるで数年前、まだインターネットを始める前の私のこだわりを現実の物にしたようなCDです。
私が心から溺愛する曲であり、クララの象徴であるロマンス・ヴァリエ作品3は、1833年、クララが13歳の時に将来の夫になるローベルトに初めて献呈した曲です。そしてローベルトがその曲のテーマを使って作曲したのが、即興曲作品5です。時が過ぎて1853年、クララは夫ローベルトの作品99の主題を使って曲を作り、夫の誕生日(これはローベルトとクララが共に過ごせた最後の誕生日でした)にプレゼントしました。これが作品20です。クララはこの変奏曲の最後の部分で、夫(作品99のテーマ)と自分自身(作品3のテーマ)が絡み合う変奏を繰り広げます。その3ケ月後の1853年9月30日にシューマン宅に訪れた天才青年がヨハネス・ブラームスで、後日ブラームスも変奏曲作品9を作り上げました。その変奏曲では主題にローベルトの作品99のテーマ、バステーマにはクララの作品3のテーマが用いられています。更にブラームスは作品9の出版をクララの作品20と同時にしてくれと出版社に依頼しています。
クララの話題を話す相手も見つかっていなかった1998年の某日、ローベルト・シューマンのホームページでは草分け的存在といえる、n'Guinさんのホームページの「読者の声」に投稿し、ここにある曲をとりあげて、クララ・シューマンの曲の素晴らしさと、ローベルト、ヨハネスとの音楽的に親密な関係、連鎖を綴りました。これがきっかけとなって、インターネット上で少しづつクララ好きの仲間も増えて、クララ・ファンクラブも設立されました。しかし、その時にまだ私はこのCDの存在を知らず、後日インターネットでこのCDを見つけたときにはあまりもの感激で、その場で発注してしまいました。
このCDの演奏は非常に素晴らしいものです。とりわけローベルトの作品5の演奏は極上といえます。しかしこのCDの素晴らしさは演奏だけに有るのではありません。この選曲、この配置、これは正に耳で聴くクララとローベルトとヨハネスの親愛の証しなのです。
なお、このCDのクララの曲はTUDOR7007と同じ音源です。
このCDは一旦廃盤となり、また再版されました。但しいつまで在庫があるか分かりませんので、お早めに。2001年9月現在、バークシャーレコードには在庫がありますが、Amazon.comからは消えました。
Updated in September 2001
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