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DIANA DAMRAU, HELMUT DEUTSCH, LIEDER SCHUBERTIADE SCHWARZENBERG 2006
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Diana Damrau (Sop), Helmut Deutsch (Pf)
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レーベル;ORFEO |
入手性;輸入現行盤 |
CD番号;C 749 071 A |
お気に入り度;★★★★ |
録音年月日;2006年9月4日 録音;DDD |
資料的貴重度;★ |
収録時間;72分50秒 |
音質 ;★★★★ |
収録曲
クララ・シューマン
- それはある日のこと OP.23-5
- 花よどうして泣くの OP.23-1
- 彼女の肖像(私は暗い夢の中で立っていた) OP.13-1
- 無言のはすの花 OP.13-6
- ローレライ
ローベルト・シューマン:ミルテの花・作品25から
- ズライカの歌 OP.25-9
- だれかが OP.25-4
- くるみの木 OP.25-3
- 母よ、母よ OP.25-11
- 私を彼の胸によりかからせて OP.25-12
- 蓮の花 OP.25-7
- 献呈 OP.25-1
フェリックス・メンデルスゾーン
- 新しい恋 OP.19-4
- 花束 OP.47-5
- 月 OP.86-5
- 魔女の歌 OP.8-8
フレデリック・ショパン:17のポーランドの歌・作品74から
- 愛する人(三省堂の辞典では、かわいい若者) OP.74-8
- リトアニアの歌 OP.74-16
- 闘士 OP.74-10
フランツ・リスト
- もし美しい芝生だったら
- 我が子よ、もし私が王だったら
- おお、夢に来ませ
ヨハネス・ブラームス
- セレナード OP.106-1
- 調べのように私を通り抜ける OP.105-1
- 谷間に(49のドイツ民謡集第6曲)
- どうやって門から入ろう(49のドイツ民謡集第34曲)
- 甲斐なきセレナード OP.84-4
ファニー・メンデルスゾーン=ヘンゼル
- 山の憩い OP.10-5
- なぜばらが褪せているの OP.1-3
- 南へ OP.10-1
アンコール
- ローベルト・シューマン:恋の歌 OP.51-5
- フランツ・リスト:それは素晴らしい事だろう
- ローベルト・シューマン:悲しそうに歌わないで OP.98a-7
- ヨハネス・ブラームス:子守歌 OP.49-4
コメント
このCDのサブタイトルになっている Schubertiade とは、シューベルトの仲間達が開いたコンサートの事だそうで、その伝統を引き継いでか、この名を冠したコンサートが世界各地で催されています。このCDは2006年9月にオーストリーのシュバルツェンベルグで開催された同名の音楽祭でのライブレコーディングです。
Schubertiade と題しておきながら何故かシューベルト自身の曲は含まれていません。CDの裏に「このプログラムは、クララ&ローベルト・シューマンと同時代の人々、と題しても良い内容の、ディアナ・ダムラウとヘルムート・ドイッチェが共演した最初のコンサートです」と書いてあるように、シューマン夫妻に、二人と親睦の深かったメンデルスゾーン姉弟、ショパンとリストが加わっています。
ダムラウの声は透明感に富んでいて、ソプラノを聴く喜びに浸る事が出来ます。冒頭のクララの歌からエネルギッシュに、感情を身体全体で発散するかの様な歌唱を繰り広げています。こじんまりとした会場でのコンサートなのか、曲が進むにつれて聴衆とソリストの距離が縮まってきて、拍手と笑顔と歓声による対話が盛り上がって行きます。ダムラウも徐々に興に乗ってきたのか、CDの後半の曲では歌唱に一段とエネルギーが加わり、目の前の聴衆にメッセージを投げかけるような印象になっています。単に曲の良さだけではなく、そのコンサートの雰囲気を存分に味わう事の出来るCDです。
録音はコンサートの雰囲気を全部取り込んだものになっていて、歌唱中の聴衆のざわめきや咳、歌唱後の拍手や喝采が収録されています。歌とピアノそのものはクリアな録音になっていますので、会場の雰囲気を感じさせる背景の雑音は音楽鑑賞の邪魔にはなりません。ライブとしては良い録音だと思います。
ディアナ・ダムラウはドナウ川のほとりにあるドイツ・バイエルン州ギュンツブルグの生まれ。ヴルツブルグ市立音楽大学で学んだ後、2002年からはフリーランスとなり、オペラ歌曲の幅広いレパートリーによってドイツを基盤に世界各地で活動しています。ダムラウはシューマンの歌曲集「ミルテの花」全曲と、シューマン夫妻の手紙朗読を交えたCDも出しており(Robert und Clara Schumann, SONGS AND LETTERS、telos music TLS 1006)、私も愛聴しています。
ヘルムート・ドイチュは数多くのCDを出しているので御存知の方も多いでしょう。1945年ウィーン生まれ。ウィーン国立音楽大学でピアノ、作曲、指揮を学び、現在は多方面に渡る音楽演奏活動に加えて、ミュンヘン音楽大学歌曲コースの教授をしています。
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