お断り;この解説は私が作品3を聴いて感じたイメージについて語ったものです。クララ・ヴィークの実際の作曲意図を記述した物ではありませんのでご注意下さい。
曲の冒頭で、クララが登場します。玄関のドアを開けてゆっくりと表に出てきて(A)、陽光輝く中でこちらにゆっくりと振り向き(B)、軽く会釈をします(C)。そして玄関前の石段をゆっくりと下りて、こちらに近づいてきます(D)。 Jozef de Beenhouwerは極めてゆったりと、美しい少女を彷彿させるように弾いています。この5小節の演奏に29秒もかけています。
Jozef de Beenhouwerは極めてゆったりと、美しい少女を彷彿させるように弾いています。この5小節の演奏に29秒もかけています。
イントロダクションに続いて、クララの象徴となる主題が提示されます(赤丸)。ここでクララは(多分ローベルトに)話しかけてきます。そして和やかな、仲のいいふたりの語らいという雰囲気で曲は進行します。しかしその中に時折クララのドキッとするような女らしさ、思慮深い表情が現われます(赤線部分)