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La Femme musicienne 〜女性作曲家の作品を集めて〜
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トゥリオレ・ファミリー(ファミローザ・ハーモニー)
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レーベル;Indi Visual Records |
入手性;国内現行盤 |
CD番号;IV-A103(現行盤:オフィス・アイ TDCD-90807) |
お気に入り度;★★ |
録音年月日;不明(CD発売は1995年7月) 録音;DDD |
資料的貴重度;★ |
収録時間;35分03秒 |
音質 ;★★ |
収録曲
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バダジェフスカ:乙女の祈り(Pf)
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エイミー・ビーチ:ロマンス(Vn, Pf)
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シャミナード:そばに来て 優しい人(Sop, Vn, Pf)
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シャミナード:プリマヴェーラ(2Pf)
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シャミナード:ビエレッテ(2Pf)
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フローレンス・プライス:黒いファンタジー(2Pf, 3Sop, Vn, Vc, Perc.)
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クララ・シューマン:彼女の肖像(Pf, Sop)【6つの歌曲・作品13の第1曲、私は暗い夢の中で立っていた】
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バダジェフスカ:かなえられた祈り(Pf)
コメント
私が持っているCDは1995年7月発売の初盤ですが、2004年にジャケットデザインが一新されて別のレーベルから再発売されています。現在入手出来るCDは
La Femme musicienne
ファミローザ・ハーモニー
オフィス・アイ TDCD-90807
で、ファミローザ・ハーモニーのウェッブサイトから購入出来ます。
トゥリオレ・ファミりーは1994年に結成された母と三姉妹によるアンサンブルで、1996年にファミローザ・ハーモニーに改名しています。このアンサンブルの特徴は一人一役ではなく、個々人がピアノ、ボーカル、ヴァイオリン、パーカッションなどをマルチにこなすため、幅広いレパートリーを演奏出来るようです。中でもピアノ一台で4人/8手で演奏するレパートリーが聴きどころらしく、CDジャケットのイラストもピアノ8手演奏を描いていますが、残念ながらこのCDには収録されていません。
このファミリーが目指す音楽は、クラシックに有りがちな生真面目で堅苦しいものではなく、聴いて楽しく心地よい音楽とあります。実際に聴いてみてもクラシックというよりはイージーリスニングに分類すべき演奏スタイルを採っており、これをどう思うかでこのCDの評価が決まると思います。
さて、私個人の耳による感想ですが、、、誰もが知っているバダジェフスカの乙女の祈りから始まるこのCDは、ラジカセでBGM的に聴くのなら良い内容になっています。逆に言えば生真面目にクラシック音楽を聴くようなオーディオシステムで聴くと苦痛になります。その最大の理由は録音にあり、音そのものはクリアなものの過大なエコー(リバーブ)が掛けられていて、本格オーディオシステムを通じて通常の音量で聴くとまるでドラム缶の中に居るようです。演奏も全般に装飾過剰気味で、ヴォーカル(ソプラノ)は極めて大きなビブラートを利かせて歌うので、メロディラインの美しさが損なわれています。
このCDのソプラノが加わる曲には全て日本語の歌詞が付けられていて、クララの「彼女の肖像」はクララの歌曲録音として2008年時点で唯一の日本語による歌唱になっています。歌詞そのものはハイネの詩の直訳ではなく、全く別の歌詞になっています。日本語で聴けるクララの歌を期待を持って聴いてみたのですが、前述の通りの過大なリバーブと、今まで聴いた事の無いような過大なヴォーカルのビブラートで、カラオケボックスで歌を聴いているような雰囲気でした。
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