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The Poetic Oboe
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Andrea Gullickson (Ob), Karen Enns (Pf)
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レーベル;CRYSTAL RECORDS |
入手性;廃盤 |
CD番号;CD727 |
お気に入り度;★ |
録音年月日;2003年6月 録音;DDD |
資料的貴重度;★ |
収録時間;66分25秒 |
音質 ;★★ |
収録曲
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ローベルト・シューマン:三つのロマンス・作品94
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Madeleine Dring (1923-1977):Three Piece Suite
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Andrea Clearfield (1960-):Unremembered Wings
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Andre Jolivet (1905-1974):Serenade
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クララ・シューマン:バイオリンとピアノの為の三つのロマンス・作品22(オーボエ演奏)
コメント
ポエティック・オーボエと題されたCDですが、ローベルトとクララのロマンスの間に挟まれた三人の作曲家はいずれも現代作曲家で、音楽は不協和音に満ちたものです。現代音楽の苦手な私には何故「ポエティック」なのか全く分らない選曲です。現代音楽の感想は全部割愛しまして、、、
ローベルトとクララのロマンスですが、心に響く演奏になっていません。下手ではありませんが、シェレンベルガー盤を初めとしてオーボエで演奏されるシューマン夫妻のロマンスには名演が数多くあり、そこに割って入るだけの音楽性は感じられませんでした。楽譜+αの演奏はしていますが、しかし他の演奏と比べてしまうと淡泊、表面的で音楽に対する思い入れが殆ど感じられません。またクララのロマンスは意味も無くメロディ、節回し、アクセントを変えている部分が沢山あり、違和感を覚えました。
加えて録音の悪さが足を引っ張っています。最新デジタル録音である事が信じ難いほどの、ジリジリ、ザーザーというノイズがバックグラウンドに乗っていて、最初は「SPか初期のLPの復刻?」と思ったほど。個人の録音機器でももう少しまともに録音出来ると思うのですが、余程劣悪な録音機材で製作されたようです。
アンドレア・グリュックソンは米国で活動しているオーボイストで、ウィスコンシン大学音楽楽部の学部長をしているそうです。カレン・エンスはカナダのバンクーバーを拠点にしているピアニストで、ブロック大学と西オンタリオ大学を卒業しています。
この解説は2009年3月に書いていますが、CDを入手したのは数年前(多分2006年ごろ)で、試聴後に際立った感想が無かったので掲載が伸び伸びになっていました。入手当時は現役盤でしたが、既に廃盤の様です。クリスタルレコードのサイトに行けば一応購入出来ることにはなっていますが、他の主なインターネットショップには掲載されていません。
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