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Sous l'eau du songe
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Maria Riccarda Wesseling (Ms), Nathalie Dang (Pf)
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レーベル;Claves |
入手性;海外現行盤 |
CD番号;50-2904 |
お気に入り度;★★★★ |
録音年月日;2008年5月2-6日 録音;DDD |
資料的貴重度;★ |
収録時間;61分50秒 |
音質 ;★★★★ |
収録曲
クララ・シューマン
- 私は暗い夢の中で立っていた・OP.13-1
- 海辺にて
- 別れのつらさよ
- 美しさ故に愛するのなら・OP.12-4
- ワルツ
- 民衆歌
- 無言のはすの花・OP.13-6
- 愛の魔法・OP.13-3
- なぜ他の人に尋ねるのか・OP.12-11
- 彼らは愛し合っていた・OP.13-2
- おやすみ
Lili Boulanger
- Reflets
- Attente
- Dans l'immense tristesse
- Le retour
Alma Schindler Mahler
- Lobgesang
- Ich wandle unter Blumen
- Laue Sommernacht
- Erntelied
- Bei dir ist es traut
- Ansturm
- Die stille stadt
- Der Erkennende
- Kennst du meine Nachte?
コメント
女性作曲家の歌曲を集めた魅力的なCDです。
Maria Riccarda Wesselingはスイスに生まれて、現在はアムステルダム住んでいるメゾソプラノ。オペラと独唱をレパートリーに持つ歌手で、amazonを検索すると4〜5枚のCDを見つける事が出来ます。
ピアニストのNathalie DangはConservatoire National Superieur de Musique de Paris(CNSM)に学んだとありますので、フランス人でしょうか。早くから室内楽奏者と伴奏者として活躍する一方で、現在はCNSMの助教授として声楽指揮のクラスで教えています。
CDのジャケットをインターネット上で見た時には何かの肖像画かと思ったのですが、入手してみればWesseling自身の写真でした。水滴のついたガラス越しの艶めかしい写真が、ジャケットを開くと中にも現れて合計4枚、まるで何かの写真集の様です。実際に彼女の歌唱も色っぽい物になっています。Wesselingはメゾソプラノでありながら、ソプラノ的な透明感を併せ持ったチャーミングな声の持ち主で、クララの歌曲を過度にならない色っぽさと情感をこめて美しく歌っています。自然に引き込まれて聴き入ってしまう不思議な魅力があり、このCDを入手してから何回と無く繰り返し聴きました。
しかし彼女の特質が最もよく発揮されていると感じたのは、ブーランジェの妖しく漂うようなメロディを持った音楽で、Wesselingの艶めかしい歌声がフランス語独特の発音にもマッチして、これまで聴いたどのブーランジェの歌唱よりも魅力的に聞こえました。
アルマ・マーラーの曲に行くと、再びドイツ語歌唱です。Wesselingの歌唱はアルマでも魅力的でありますが、彼女の妖艶さはフランス語の方が似合うことを再確認しました。
音質はクリアで、特にボーカルはまろやかな透明感をもって録音されています。
このCDは2008年11月に発売になっていますが、当初日本での入手は出来ず、私はamazon.co.ukから購入しました。しかし2009年6月になってからamazon.co.jpに掲載されましたので、容易に入手出来ると思います。
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