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|  | Ich Stand in dunklen Traumen.... |  
| Jorg Waschinski (Male Soprano), AULOS-STREICHQUARTETT BERLIN 
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| レーベル;Phoenix Eddition | 入手性;海外現行盤 |  
| CD番号;PHX 170 | お気に入り度;★★★★ |  
| 録音年月日;2008年2月11-15日 録音;DDD | 資料的貴重度;★★★ |  
| 収録時間;42分15秒 | 音質    ;★★★★ |  
 収録曲
 
私は暗い夢の中で立っていた OP.13-1
彼らは愛し合っていた OP.13-2
ワルツ
さすらい人
製材所のさすらい人
愛の魔法 OP.13-3
民衆歌
なぜ他の人に尋ねるのか OP.12-11
無言のはすの花 OP.13-6
我が星
すみれ
おやすみ
月は静かに昇った OP.13-4
私はあなたの瞳に OP.13-5
宵の星
分かれの時 
 
 コメント
 
クララの歌曲を、通常のピアノ伴奏と女性ソプラノではなく、弦楽四重奏の伴奏で男性ソプラノが歌う歌曲集です。男性ソプラノも、弦楽四重奏伴奏も、クララの歌曲録音としては初めて物です。
 立ち上がりの鋭いピアノとは違って、緩やかに音が立ち上がり、必ずしも音が減衰しない弦楽による伴奏は、クララの歌曲に柔らかな印象を与えています。一方のWaschinskiの歌声は、並み居る女性ソプラノと比較しても高さ、透明感ともに水準以上で、予備知識なしで聞かされたら女声と信じて疑わなかったと思います。注意深く聴けば男声らしい低音成分を歌声の中に見つけることが出来ますが、その様な詮索抜きで楽しめる歌唱になっています。
 
 ソプラニストのJorg (oにはウムラウトが付きます) Waschinski はベルリン生まれ。ベルリンのハンス・アイスラー高等音楽院での初の男声ソプラノとしての学生だったそうで、1996年から2001年に掛けて数多くの華々しい受賞歴を持っています。男声ソプラノは他に例が少ない分野である為か、Washinskiは欧州で幅広く活躍しています。amazonを検索すればバロック時代の合唱曲、オペラを中心にかなりのCDが見つかります。
 AULOS STREICHQUARTETT BERLINは1996年に設立されて、主にあまり知られていない音楽の演奏に注力しているとのことです。レパートリーは音楽史の時代から現代曲まで幅広く、様々なアーティストとコラボレーションして演奏活動しています。
 
 録音は超ハイファイという訳ではありませんが、クリアで音場感も自然で特に問題はありません。
 
 男声ソプラノと弦楽四重奏伴奏という他に無い組み合わせによる音楽には、独特のやわらかな、のんびりとした存在感があります。折角の組み合わせなのでクララの歌曲を全部録音してくれたならば良かったのですが、全27曲(異稿を含めると29曲)の内の16曲のみの収録になっています。しかしクララファンならば一枚持っておきたいCDです。2009年8月現在、amazon.co.jpで購入可能です。
 
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