クララが愛用した
グロトリアン・スタインヴェーグ No.3306

目白のフォーシーズンズホテル椿山荘東京 ロビーラウンジ「ル・ジャルダン」でクララ・シューマンが愛用したヴィンテージ・ピアノの音色が楽しめます。

「グロトリアン・スタインヴェーグ No.3306(1875年製)」

クレフェルト市での演奏の際にクララが記念として、ピアノにサインをして同市に寄贈し、第一次世界大戦までこのピアノは数多くのコンサートで使用されてきました。その後、ピアノに刻まれたクララのサインは、時の経過とともに残念ながら消えてしまいましたが、戦時中においても市による管理のもとに戦災を逃れ、また保管状態も良好であったため、製作後1世紀以上を経た現在もかつてと変わらない美しい音色を奏でています。

演奏は年中無休で、14:00/15:00/16:00(1日3回、各30分間)です。

フォーシーズンズホテル椿山荘東京
〒112-0014 東京都文京区関口2-10-8
03-3943-2222(代表)


上記文章はフォーシーズンズホテル椿山荘東京 営業企画課・鈴木様よりこのホームページの掲示板の方に頂きました。

※残念ながら2006年1月末にピアノが撤去されたそうです。


フォーシーズンズホテル・椿山荘東京のロビーラウンジ「ル・ジャルダン」の情景です。ラウンジはこの写真の右手方向に広いスペースを持ち、薄暗く、とてもクラシカルで落ち着いた雰囲気に包まれています。そのラウンジのテーブルと一緒にピアノは置かれていて、演奏されていないとあまり目立たない存在となっています。写真中央奥で演奏されているのがそのピアノです。
このコーナーの背景は、ル・ジャルダンのカーペットです。


ピアノの全景です。幅は小振りで、奥行きは長く、譜面台と脚部に華麗な装飾が施されています。マホガニー仕上げとの事ですが、暗いラウンジでは漆黒のピアノに見えました。


正面から見たところです。ペダルのところの装飾も素晴らしいですね。


ハンマーの部分です。とても綺麗ですね。


脚部の装飾の部分です。なんと華麗なんでしょう!


同じく、装飾部分のアップ写真です。ペダルはご覧の通り二本です。


真横からの写真です。この位置からだと、とても大きなピアノに見えます。


クララのピアノであることを説明している文章です。ご覧のように額に入ってピアノの奥に飾られていまいした。下部の部分にピントが合っていませんがご容赦を。ISO100のフィルムで、50mm F1.8レンズの絞り開放で1/4秒手持ち撮影なのです。被写界深度はゼロに等しい状況での撮影です。


ピアノの演奏が始まりました。この日の最初の曲目は、シューマンの「子供の情景」でした。超スローシャッター(10秒!)なので、ピアニストの方のお姿がブレています。


演奏の音色が写真の奥から聞こえますか?ラウンジの雰囲気を壊さないように、とても柔らかなタッチで演奏されていました。ピアノの音色は、いわゆるフォルテピアノの様なものではなく、現代ピアノのそれですが、クララが愛用しただけに落ち着いた響きを持ったものでした。


あなたにも聞えますか? 優雅なクララの音色が...♪


ル・ジャルダンに行かれた方からの補足情報です

フォーシーズンズホテルのラウンジにクララのピアノは優雅に座っていました。「グロトリアン・スタインヴェーグ クララ・シューマン フリューゲル」1875年のドイツ製ピアノ。クララが演奏旅行に使用したそうです。
深い,深いマホガニーで,譜面台や脚部には豪華な装飾が施されています。音は華やかさこそありませんが、当時を忍ばせるような,優雅な音がしました。

(クラリスト17号、ANTONIEさん)

クララのサインは時代と共に消え、今は杉谷昭子さんのサインがクララのピアノをそっと守っておられます。
料金は無料ですが.お茶とケーキでも頂きながらと言う感じです(お茶代は有料)

(クラリスト3号、Clara & Smileさん)

(注)杉谷昭子さんは、日本人として初めてクララの曲を録音し、CD化されたピアニストです。杉谷さんのCD情報はこちらにあります。

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