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Robert & Clara Schumann
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Lucy Parham(Pf), BBC Concert Orchestra,
Barry Wordsworth (Cond)
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レーベル;CASTLE COMMUNICATIONS /CIRRUS(英国) |
入手性;海外現行盤(廃盤?) |
CD番号;CRS CD 238(二枚組み) |
お気に入り度;★★★ |
録音年月日;1996年? 録音;DDD |
資料的貴重度;★★★★★ |
収録時間;119分12秒 |
音質 ;★★★ |
収録曲
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ローベルト・シューマン ピアノ協奏曲イ短調 作品54
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ローベルト・シューマン 幻想小曲集 作品12
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クララ・シューマン ピアノ協奏曲イ短調 作品7
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クララ・シューマン ピアノ協奏曲ヘ短調(1847年 未完)
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クララ・シューマン 三つのロマンス 作品11
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クララ・シューマン 音楽夜会 作品6から第2曲ノクトゥルノ
コメント
このCDの一枚目にはローベルトの作品が、二枚目にはクララの作品が収録されています。この様にクララとローベルトでCD一枚づつをカップリングしたCDは他にありません。
このCDのクララとローベルトのピアノ協奏曲は、既にご紹介した「Robert
& Clara Schumann Piano Concertos by Lucy Parham (Pf)」と同じ音源です。ですからピアノ協奏曲の3曲についてはこちらの解説をご覧下さい。以前の解説と繰り返しになりますが、このCDのローベルトのピアノ協奏曲は格別な名演と言えます。
クララのロマンス作品11の第一曲ですが、私が好きな演奏にはテンポの良いElene
Bosch盤と、ゆったりとしたテンポのChristina Ortiz盤の二種類があります。Lucy
ParhamはOrtizの様にゆったりとしたリズムで演奏を開始します。テンポはOrtizよりもむしろ遅く、情感込めて演奏して行きます。しかし時々音符と音符の繋がりのぎこちない部分が見受けられるため、今一つ物足りなさが残ります。
第二曲、第三曲は他の人の演奏に比べるとテンポはやや速めで、比較的元気の良い演奏と言えます。弱音があまり弱くない演奏、あるいはすべての音符の粒立ちの良い演奏といえば分りやすいでしょうか?個人的好みからいえば、もう少しデリカシーを込めて弾いて欲しいと感じます。
音楽夜会のノクトゥルノも比較的音符の粒立ちの良い演奏で、この曲の名演であるKonstanze
Eickhorstと比べてしまうとデリカシーとか優しさ、情感に差があり、やはり物足りなさがあります。二枚目のCDの収録時間は55分程度なので、出来れば音楽夜会は全曲収録して欲しかったと思います。
このCDは、しかしとても価値のあるCDです。クララの未完のピアノ協奏曲と、ローベルトの協奏曲の屈指の名演を聴くことの出来る二枚組みで、HMV価格はわずか1580円です。是非入手してください。
このCDはこれまでHMVやTower Recordの店頭にありましたが、とうとう見掛けなくなりました。2001年9月現在、Amazon.comには掲載がありますが、Special
Orderになってしまいました。廃盤か、限りなくそれに近い状態の様です。
Modified in September 2001
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