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ROBERT SCHUMANN
DIE CHORWERKE VOL.2
>> VOLKERFRUHLING<< 1840-1849
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STUDIO VOCALE KARLSRUHE, Werner Pfaff (Cond.)
Renner Ensemble, Bernd Engelbrechit (Cond.)
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レーベル;ebs |
入手性;輸入現行盤 |
CD番号;6035 |
お気に入り度;★★★★★ |
録音年月日;1996年10月27日-11月1日 録音;DDD |
資料的貴重度;★★★ |
収録時間;61分36秒 |
音質 ;★★★★ |
収録曲
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クララ・シューマン:エマニュエル・ガイベルの詩による三つの混声合唱曲
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ローベルト・シューマン:頬の赤いハンネ(男声独唱)・作品31-3
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ローベルト・シューマン:ドイツのライン川(混声)
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ローベルト・シューマン:男声の為の、カノン形式のリトルネルロ・作品65A
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ローベルト・シューマン:男声の為の三つの合唱曲(1848)・作品65B
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ローベルト・シューマン:男声の為の3つの歌・作品62
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ローベルト・シューマン:男声の為の5つの歌「狩の歌」・作品137
コメント
Studio Vocale Karlsruheと Werner Pfaffによるローベルト・シューマンの合唱曲集の第2巻のCDで、クララの三つの混声合唱曲が収録されています。このCDは全4枚組みがBrilliant
Classicsから廉価版として発売されましたので、下に併せて掲載します。解説は下を御覧下さい。
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Schumann
The Secular Choral Works (Complete)
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Studio Vocale Karlsruhe, Werner Pfaff (Cond.)
Renner Ensemble, Bernd Engelbrechit (Cond.).
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レーベル;Brilliant Classics |
入手性;輸入現行盤 |
CD番号;92148 |
お気に入り度;★★★★★ |
録音年月日;1996年10月27日-2001年3月21日 録音;DDD |
資料的貴重度;★★★★★ |
収録時間;Disc 1; 54分22秒, Disc 2; 61分36秒,
Disc 3; 56分52秒, Disc 4; 61分36秒 |
音質 ;★★★★ |
収録曲
(作曲家表記の無いものは、ローベルト・シューマンの曲です)
ディスク1
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3つの詩(独唱&合唱)・作品29
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4つの歌(混声)作品59
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男声の為の6つの歌・作品33
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5つの歌(混声)・作品55
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別れにあわれみて歌う(混声)・作品84
ディスク2
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クララ・シューマン:エマニュエル・ガイベルの詩による三つの混声合唱曲
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頬の赤いハンネ(男声独唱+混声合唱)・作品31-3
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ドイツのライン川(混声)
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男声の為の、カノン形式のリトルネルロ・作品65A
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男声の為の三つの合唱曲(1848)・作品65B
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男声の為の3つの歌・作品62
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男声の為の5つの歌「狩の歌」・作品137
ディスク3
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ロマンスとバラード第1集(混声)・作品67
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ロマンスとバラード第2集(混声)・作品75
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ロマンスとバラード第3集(混声)・作品145
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ロマンスとバラード第4集(混声)・作品146
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手袋(混声)・作品87
ディスク4
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女声の為のロマンス第1集・作品69
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四つの二重合唱曲(混声)・作品141
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女声の為のロマンス第2集・作品91
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子供の為の歌のアルバム・作品79から
春の挨拶(混声)(作品79-4)
クリスマスの歌(女声二重唱)(作品79-16)
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3つの詩(女声3重唱)・作品114
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鐘楼番の娘(混声)
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オレンジとミルテ(混声4重唱)(CDケース表記の「Bei Schenkung eines Flugels」は誤記)
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ヨハネス・ブラームス:聖なる大地の暗き深みに(混声)
コメント
Studio Vocale Karlsruheと Werner Pfaffによるシューマンの合唱曲集です。ebsレーベルから第1巻が発売されたのは2000年11月。それ以来、一年に一巻程度のペースで続編が発売されて、その度にシューマンの合唱曲ファンの私は嬉々としてCDを買ってきました。新しい録音なので当然ながら価格はフルプライス(2600円ほど)です。
2005年初頭にタワーレコードに赴けば、超廉価盤で有名なBrilliant Classicsからシューマンの合唱曲全集BOXがありました。Brilliant
Classicsは他のレーベルからライセンスを取得して廉価盤発売するので、裏面を見れば「Licensed
from Bayer Records, Germany」と記されていて、Bayerレーベルの合唱曲のCDを持っていない私は「全集新発見!」と悦び即時にこのCDを購入。しかし帰宅後に曲や演奏者を調べたら、既に持っているebsレーベルのStudio
Vocale KarlsruheのCDでした。
このCDセットはシューマンファンには大きなプレゼントだと思います。単売で買えば4枚で10000円を超えますが(しかも大部分は既に入手不能)、この4枚組のBOXセットは2000円ほどです。録音は最新、演奏は最高級、全集としての充実度もこれを超えるものは無いと思います。廉価盤と言っても手抜きは無く、解説は単売CDの物がきちんと掲載されていますし、全ての曲の歌詞(ドイツ語)も載っています。シューマン好きな皆さん、無くならない内にお早めに。
合唱曲全集と言いましたが、このCDに収録されているのは無伴奏、及びピアノやホルン、フルートなどの器楽伴奏による合唱曲で、オーケストラ伴奏の物は含まれていません。また三省堂の「クラシック音楽作品名辞典」と照合すれば、幾つか未収録の曲を見つける事が出来ますので完ぺきな全集でもありませんが、シューマンの器楽伴奏&無伴奏合唱曲のほぼ95%が収録されており、これ以上の全集は他に無いと思います(あれば私が買っています(笑))。クララの合唱曲も収録し、更に第4巻の最後にシューマンのピアノ曲「暁の歌・作品133」の第1曲の主題を用いたブラームスの「聖なる大地の暗き深みに」も収録していますので、未収録のシューマンの合唱曲は恐らくスコアが入手出来ないのでしょう。
このCDに収録されている曲の一つ一つの演奏評は割愛しますが、Studio Vocale
Karlsruheの歌唱は極めて上質な、誠実なものです。一糸乱れぬハーモニーで合唱曲の持つ美しさを余す事なく表現していると思います。大手レーベルの有名演奏家の様な妙な気張りもありませんし、ドラマティックな脚色もありません。美しく、誠実に、真摯に、そして適度な推進力をもって歌われて行きます。殆どが無伴奏で、伴奏があったとしても小規模なものなので、人間の声が最高の楽器である事を教えてくれますし、シューマンにもこの様な世界があったのかと新たな発見にも出会えるでしょう。
クララの「三つの混声合唱曲」もローベルトの他の曲と同様に極めて美しく歌われています。「アヴェ・マリア〜」から始まる歌唱を聴いていると、こちらも自然と神に静かに祈りを捧げる信者(歌唱者)の仲間入りをしてしまいます。
三つの混声合唱曲のCDとしてはHeidelberger Madrigalchor/
Gerald Kegelmann盤に続く2枚目になりますが、両者を聴き比べてみました。Studio
Vocale Karlsruhe/Werner Pfaff盤の方は歌唱者の身体の内部から外に向かって歓びが発散するような、明るさと推進力を持った歌唱になっています。一方のHeidelberger
Madrigalchor/ Gerald Kegelmann盤の方は、神と自分の心の対話の様な歌唱で、自分の心の底に向かって静かに染み入る様な歌唱です。美しさはどちらも極上ですが、個人的にはHeidelberger
Madrigalchor/ Gerald Kegelmann盤の方が心地よいと思いました。
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